「自撮り棒」というものが売れているそうです。

これを使うと、まるで誰かに撮ってもらったかのような、

自然な写真が撮れると好評なのだとか。

某人気テーマパークでは使用禁止だそうですが。

 

ところがこれを使う人のことは、あまりよく言われないのです。

「自撮り」というその行為に対して、

世間はネガティブな反応をするようです。

さらにこの自撮りした写真をSNSなどにアップすることに対しては、

もっと批判的です。

 

その理由は、ズバリ「自分大好き」な行動が鼻につくからだそう。

芸能人でもないのに、自分の写真を不特定多数にさらすとは

何事かというわけです。

 

さらに、「自分大好き」な人は、異性からもモテないと言います。

 

しかし、思うのです。

それでは、もしも好きな人が、自分のことを大嫌いであったらどうでしょう。

俺なんか、わたしなんかと、自分を卑下し、自分を大切にせず、

いつも劣等感のかたまりのような発言ばかりしていたら。

 

むしろそちらのほうが、よっぽどそばにいたくなくなるのではないでしょうか。

 

本来、人間は自分を大好きでなければ健全ではないと思います。

さらに、そうでなければ、親しく関わってくれている方々に対しても、

失礼な話です。

せっかく自分に対して好意を向けてくださっているのに、

当の本人が自分を嫌っていたら、その好意は行き場をなくしてしまいます。

 

おそらく、世間がいうところの「自分大好き」な人というのは、

 

1 自分にしか興味がない

2 自分のことしか考えていない

3 自分さえよければ他人はどうでもよい

 

そんなイメージが先行しているように思います。

それが嫌悪感につながるのでしょう。

 

しかし、そう思わせてしまうのには、決定的な理由があると踏んでいます。

それは、自分への「好きな度合」が半端なのです。

心のどこかで自分を好きになり切れていないから、

「自分大好き」な行動に、不自然さが見え隠れして、

1~3のような印象を与えるのだと思います。

 

自分を大好きになることは、自分だけしか愛せなくなるのとは違います。

自分を全肯定することから、他者のことを受け入れる力が生まれるのです。

きっと。

 

自撮り棒を使うときには、心の底から自分を好きだと思って撮影したいもの。

ならば、その姿を見た人は、

「わたしも自撮り棒で自分を撮りたい!」

そう思うに違いありません(*^。^*)。

 

また明日(^_^)/

 

xxx