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ことわざって好きです。

これ以上の人生訓はないと

思うようなものもたくさんあるので

時折、ことわざ辞典など

ぱらぱら眺めてみたりしています。

 

中でも、最近

とってもうなずけたのが

「口は災いのもと」

これなんです!

何気なく言った言葉が

後になって災難をもたらすこともあるから

言葉には気をつけよ、という意味ですが

私はもっと誇大解釈して

受け取ってみました。

口を使う行為には、本当に気を付けるべし。

そう自分を戒めているのです。

 

口を使う行為で思いつくのは

食べること、話すことです。

どちらも生きていくうえで

とっても大切なことですが

こと、時には度が過ぎて

しまったりする場合もあります。

美味し過ぎて、食べ過ぎる。

言いたくてたまらなくて、言い過ぎる。

これって一見、ストレス解消にもなって

悪いことではないと思えそうですが

実際は正反対です。

食べ過ぎれば胃腸は音を上げますし

言い過ぎれば聞かされたほうは

たまったものではないですから。

 

そして何より、口を使った

このふたつの行為が過ぎることは

エレガントじゃないんです。

満足感をひたすらに追い求めて

せわしなく口を動かし続けるのは

想像してみると、ちょっと

恥ずかしいことでもあります。

欲望に対して忠実であるのは

よいことではありますが

それも程度の問題です。

強欲という言葉には

素敵な要素は1ミリもないからです。

 

そこで、美味しいものをいただくとき、

心の中のことを話すとき、

七分目くらいに

とめておく習慣をつけてみては

いかがでしょうか。

美味しいからといって

たくさんいただいてしまっては

必ず後で不調に見舞われますし

言いたいことを100%赤裸々に

延々と話したら

相手はどうしてもげんなりします。

そこで少し、控えられたら

胃腸も軽く、すっきりといられますし

抑え加減の言葉は、聞き手の心を

自然にあなたの心へ向かわせます。

 

控えてみるっていいことなんです。

本能から来るものに関することは特に。

そして慎む、という行動が

自然に身についている人ほど

どこか豊かな印象を受けます。

そうそう騒がなくても

満たされることをご存知だからでしょう。

足るを知る者は富むと言いますが

まさにその通り。

慎むからこそ、足りていく。

これに気づくと、いっそう生きるタッチは

軽やかになっていくようなんです。

 

また明日。