あなたの心の中に

「いつかはかなえよう」と思っている

願望ってあるでしょうか。

 

過日に、かなり残念な出来事がありました。

近所にある、とっても昭和風味の

味のありそうな洋食屋さんがあって

いつかはふらっと立ち寄って

ビールとオムライスでもいただいてみたいと

引っ越して以来、ずっと思っていたのですが

ある日その店の前を通ったら

何と閉店したというお知らせの張り紙が

ひっそりと貼られていたのです。

 

そのショックは、きっと美味しかったであろう

オムライスを味わえなかった、というよりも

店の前を通るたびに

一向に入ろうとしなかった自分の

「先送り」行動への後悔でした。

いつかはと思う気持ちは

すぐにも行なえばかなったであろう願望の

可能性の芽をざっくり摘み取るものと

そのとき痛いほど知らされた気がしたのです。

 

この、いつかという言葉。

何故使いたくなってしまうのでしょう。

それは、理想を掲げた時点で

ちょっと実現させることに対して

ハードルの高さを感じるからでしょうか。

それゆえ、今はまだ

行動に出るときではないと

様子見しながらも

とりあえず、ゆくゆくかなえばいいと

夢として心にストックだけはしておく。

そんなところだと思います。

 

つまり、願望や夢として心の中に

置いてはいても

本氣で向き合っていないからこそ

いつか、という言葉を添えるのですよね。

そしていつかと添えておけば

まだかなっていない淋しさにも

どこか折り合いがつく部分もあります。

 

そこで思います。

心に何か、かなったならばうれしいと

思えることが浮かんだときに

いつか、の言葉が同時にやって来たら

その夢や理想は、その場でなかったことに

したほうがいいと思います。

いつか、の言葉が添えられている限り

かなう確率はほぼゼロですから

下手をすると「夢がかなえられない私」という

セルフイメージを植え付けてしまうことにも

なりかねませんので。

 

ですからも、

かなえたい夢を持つ人の辞書からは

きれいさっぱり「いつか」の3文字を

削除してしまうことが賢明なのです。

いつか、は本氣じゃないから

使いたくなる言葉。

自分の夢を無残にも奪ってしまう

怖い言葉など、ゆめゆめ使わないほうが

身のためなのです。

また明日。