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ああ、忙しい。

そう口にまで出てしまって

イライラしてしまうことって

どなたにもあると思います。

「先のこと」を考えるほど、多忙感は倍増します。

この、一度とりつかれたら

延々と心の中で暴れ続ける感情とは

できれば距離を置きたいものです。

そもそも多忙感とは

未来を意識するからこそ感じるものです。

そしてその未来を

自力で操作しようとしても

100%うまくいく保証がないことが

心から穏やかさを

奪う結果になってしまうのです。

 

そこでわかることがあります。

それは、多忙感を抱えているとき

意識はほとんど「今」に

向けられていないことです。

まだ来てもいない未来を

あれこれ予想して

肝心な「今」を苦しくしてしまうのは

何とももったいないことではないでしょうか。

 

もちろん仕事や用事の段取りは

ある程度考えておく必要はありますが

それに気を取られ過ぎると

最悪の場合、今行なっていることに対して

大失敗をしてしまう恐れもあります。

 

そこでこんなふうに

思ってみてはいかがでしょう。

多忙感がやってきたなら

あっ、もっと今の、

目の前のことに集中しないといけないのだと。

「今」に気持ちをフォーカスさせたほうが、効率的にもよいのです。

そもそも人間は

「今」という時間の中でしか

生きることができないものです。

それなのに、その「今」に意識を向けずに

未来に意識を飛ばしてばかりいたら

どうなるでしょう。

だんだん、生きている実感が

はっきり感じとれなくなってしまいます。

それがまた皮肉にも

多忙感に輪をかけるという結果になるのです。

そして不安すら招くでしょう。

 

ですから、まだやってきてもいない

あれやこれよりも

今、向き合っていることに

全力を注ぐほうが

よっぽど効率的ではないでしょうか。

 

「今」をしっかりと味わいながら

生きることを繰り返せば

心に要らない波が立つこともありません。

忙しい! と言いたいときこそ

未来より、今に集中してみませんか。

 

また明日。