実現させたいこと。
叶えたいこと。
そんな夢が生まれると、
信頼している人に対しては
割とすぐに口に出してしまうタイプでした。
それは、言葉にすることで
心を鼓舞させて、勢いにのりたい。
そんな願いがあってのことでした。
有言実行というわけです。
しかし、最近、思うところありまして
少々この「すぐに口に出す」
やり方をやめております。
どうも、すぐに何でもかんでも
カミングアウトすればよいというものでも
ないことがわかってきたのです。
それは、自分の中に芽生えた夢とは
まず自分自身とじっくり向かい合う
時間が必要と気づいたからなのです。
心の中で、その願いを
発酵させて、熟成させる。
その過程を踏まなければ
夢そのものに自分の情熱を
完全に注ぎきれないままの
スタートになってしまうことを
遅まきながら知りました。
さらに自分ひとりの胸におさめておく間には
夢への思いの強さや
叶えるためへの覚悟といったものを
確かめることもできます。
実はこの確認作業はとっても大切なようです。
これを飛ばしてしまうと
夢への道のりの途中で出会う困難に
つぶされてしまう恐れがあるからなのです。
それは、おそらく決意そのものに込められた
エネルギー不足が原因なのだと思います。
決心をすぐに誰かとわかちあってしまうと
自分が抱えなければならない
夢への責任と言いますか
叶えることへの約束が甘くなるからなのです。
心に生まれた、すばらしくときめくプランは
どうしても、誰かに聞いてほしくなるものです。
しかしそこで口をつぐむことで
その夢と自分との間に
強いつながりができることは確かなようです。
秘めることで思いは高まり
言わないことで意志はいっそう強くなります。
その恩恵を受けるために
大切な夢に対しては、
少々口のかたい人間に
あなたもなってみませんか?
また明日。