大人の女性という年代になったら

心にとめておきたいことが

ひとつあります。

それは、何があっても両親には

心配をかけないということなのです。

 

その理由はふたつあります。

まず、大人の女性の年代の両親は

年齢もいっています。

人生の終盤を迎えているわけです。

そんな、心穏やかに過ごさなければ

ならないときに

心配事に心を痛めるようなことは

あってはならないもの。

ただでさえ、自身の健康面や

それぞれにある、諸々の問題で

頭の痛い問題を抱えがちな年代なのですから

せめて娘のことくらいは

安心感を得ていてもらうのが

大人の女性としてのお作法です。

 

そしてもうひとつ。

両親というのは、こと我が子のこととなると

1の問題を100ぐらいに

考えてしまうものなのです。

年齢がいけばいくほど、その傾向は

強くなるようですから

風邪をひいたぐらいのことでも

本当はどこか重篤な病気が

ひそんでいるのではないかとか

心配の輪は無限に広がるものです。

 

ですが、この心配というものは

マイナスのエネルギーです。

あの人、大丈夫かしら? などという思いを

もらってしまうと

本当に大丈夫かしらと思われるような状況に

なりかねないほどの力を持っているのです。

こと、それが両親からのものだとしたら

その心配の強さは半端ではありませんので

太刀打ちするのにも往生してしまい

下手をすれば命取りになる

恐れだってあるほどなのです。

 

本来なら、大切な人には

心配などしないで、信頼をすることが

本当の心遣いです。

あなたなら大丈夫よ! という気持ちほど

心にもからだにも心強く

響くものはないからです。

信頼は素晴らしいプラスのエネルギーですから

いただけばいただくほど

勇気がりんりんとわいて来るわけです。

 

ですが、こうしたことを

理詰めに両親に話してみても

心底理解してもらうのは難しいことです。

それは、親は子どもを心配するのは

もう強力なデフォルトとして

頭の中に組み込まれてしまっているからです。

なのでもう、そこは抗わずに

両親に対しては、安心していてもらえる

娘でいましょう。

その安心しているという

やわらかであたたかいエネルギーもまた

日々の糧になるものですから。

 

また明日。