この時期になると

出来る限り要らないものを手放して

すっきりと新年を迎えたいと

断捨離に余念のない人を

多く見かけます。

 

そして、その対象は

モノばかりでなく、人間関係にも

及んでいるようです。

「この人といると気が重くなる」

「この人といると異様に疲れる」

「この人の話は食傷気味」

そんな様々な理由で、年の終わりに

これまでのお付き合いを

ひと思いに断とうとする人を

あちらこちらで見かけます。

 

もちろんその決断に至るには

それぞれに考えるところもおありと思うのですが

もしも、ズバリと即決出来ずに

断とうか、断つまいか悩んでいるのであれば

まずはここで、いったん

思いとどまってみることをおすすめします。

悩んだら捨てろというのは

ミニマリストの感覚としてありますが

人間はモノじゃないんです。

 

そしてモノなら、いくらでも

買い替えがききますが

人間はそうではないですよね。

その、断ちたいと思う気持ちが

一時的な感情かどうかは

本当に慎重に見極める必要があります。

むやみにご縁を断つことは

人間を、ひいては命を

大切にしないことにもつながるからです。

 

そこで、決断を下す前に

ぜひやっていただきたいことがあります。

その、ご縁を手放そうとしている人の

いいところを10個書き出してみてください。

冷静に、感情に流されずに

自分の気持ちに正直になって

書いてみていただきたいのです。

このとき「好きなところ」は考えないでください。

恐らく、ほとんど浮かんで来ないでしょうから。

 

そして、どうしてもその10個が

浮かんで来ないようであれば

潔くお別れを決めましょう。

10個程度、いいところが見つからない人と

これ以上お付き合いすることは

あなたの成長を止めてしまいます。

 

10個、もしくはそれ以上浮かんで来たなら

きっと一過性の感情です。

もう一度、その人との関係性を見直して

風通しをよくするなり

つくろい直しをするなり

再構築することをおすすめします。

 

昨今、人って

あまりにもたやすく別れ過ぎるような

気がしてなりません。

年の終わりの、気ぜわしいムードにまかせて

大切な決断をイージーに行なうことだけは

避けていただければなと思うのです。

あっ、もちろん、会ったことも見たこともない人で、

SNSなどで無礼な対応をする人は

即刻ブロックしてオッケーですけれど。

 

また明日。