加齢していくことは、進化していくこと。
基本的にそう思っています。
経験値が増え、視野も広がる。
そしてできることも増えていくからです。

なので、昨日の我に今日は勝てる(^・^)v
ずっとそう思いながら今日までやってきました。

しかし、確実に退化してしまう部分も、当然あります。
ルックスと体力。
これについては、もうどうしようもありません。
対策としては、とにかくそのときのベストを尽くすしかないのでしょう。
よく寝、よく遊びよく学び、ほどよく食べてからだを動かす。
そして今の自分に一番フィットしているもので装う。
そうして常に、何かしら心がけていれば大丈夫だと思います。

問題は、心の勢いというか、パワーについてです。
若さゆえの少々無鉄砲なエネルギーは、かなり目減りしているのを感じます。
加齢によって得た、分別や判断力と引き換えに。
心に生まれた夢に対して、賞讃と勝算しか浮かばなかった、あの無知さ加減(笑)。
今となってはもう一度注入したいものです。

今だからこそ、もっとやんちゃでいたいのです。
怖いもの知らずのエネルギーと、これまでの経験で知った知恵。
これを掛け算できれば、加齢をもっと面白がれそうな気もします。

では、どのようにしてあの頃の感覚を呼び起こせばよいか。
わたしはやはり、音楽が一番即効性があると実感しています。
当時よく聴いていた曲を、あらためて聴いてみること。
その曲は、まさに当時の象徴です。
あの頃の気持ちが、ありありとよみがえるにつれ、心のサビが落ちていきます。

また、機会があるなら、そのアーティストのライブに行くとさらによいと思います。
そしてそのアーティストが今もすてきでいてくれたら。
円熟味を増しながらもフレッシュでいてくれたら最高です。

当時ライブに行っていた頃の自分を、きっと隣に感じられるでしょう。

その感激でスイッチが入ればこちらのもの。
当時の自分が、今の自分を励ましてくれます。
「夢がかなってよかったね。でもこれから、まだやることがあるわよね」
そんな声が聞こえてくると思います。
隣にいるあの頃の自分と一緒に過ごせば、劣化した感覚も、きっと戻ってきます。

過日に、まさにそんな体験をしてきました。
今の仕事に就こうと思っていた頃、よく聴いていた稲垣潤一氏。
うるおいを感じさせながらもカラっととクールな不思議な声はますます磨かれていて。
今もすてきでいてくれた稲垣さんに、もう手を合わせてしまったものです。

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ええと、余談なのですが、わたしには、ずっと自分であるために聴き続けているシンガーがおります。
傷つけられたり理不尽な思いをさせられるとき。
妙に不安にかられてしまうとき。
そんなときにその人の歌を聴くと、みるみる正気に戻れます。
少々の反骨精神というものも強くなり、「ははははは」と全部笑い飛ばせてしまえるのです。
相当ひどいダメージを受けたときでも、「上等、上等」と踏んばれます。
もう人生の半分以上は一緒に過ごしています。一方的にですが。
6月の野音では感情を全開放してきます。

SION、好きというより、必要なシンガーなのであります(笑)。
これを聴いて、何度弱気を叩き潰してきたことでしょうか。

また明日(^_^)/

xxx