赤ちゃんという生き物は
とっても正直です。
抱いてほしくて泣いているときには
ミルクをもらっても
おむつを替えてもらっても
決して泣き止みません。
もくじ
赤ちゃんがすくすく育つのは、心とからだからの要望を曲げないからです。
そしてようやくのこと
要望が通って
抱っこをしてもらえると
我が意を得たりとかわいい顔で
ぐっすり寝ついてしまうのですが
赤ちゃんがすくすくと
元気に育っていくのはきっと
この「本当の要望」が通るまで
一歩も退かないからではないでしょうか。
もしも赤ちゃんが
「今は抱いてもらえそうにないから
仕方がない、ミルクを飲んで
がまんしておこう」
などと思っていたとしたら
赤ちゃんはストレスで
病気になってしまうことでしょう。
食べたくない時に
食べさせられそうになったり
眠いときに寝られなかったり
安心したいときに安心できないと
抗議の声を上げる赤ちゃん。
その様子には健全であるための
根源を教えられる気がします。
大人の不調は、本当の要望を妥協してしまうことからはじまります。
しかし大人になれば
当然ながらこういうわけにはいきません。
場合によっては
今日は当分食事ができそうもないから
まだお腹が空いていないけれど
今のうちに
何か食べておこうなどということも
よくあるものです。
しかしこれは
実はとっても不自然で気持ちの悪いことです。
空腹でもないのに口にする食べ物が
美味しいわけもないですし
胃腸にとっても負担になります。
また大人が
もっとも我慢を強いられるのは
睡眠のことだと思います。
いい加減休みたいのに
まだ仕事が残っているからと
コーヒーやエナジードリンクで
無理やりに目を覚まして
仕事を続けるのも
避けきれないことでしょう。
不調はこうしたことの
積み重ねによって起こるものです。
自分が本当に欲しいと思っているのは
食べ物ではなく
1杯の美味しい水なのかも知れないですし
コーヒーやエナジードリンクなどより
暖かなベッドのほうを
断然欲しているはずなのに
それが叶わないことが続けば
心身が音を上げてしまっても
何の不思議もないのです。
健全さを見失わないためにも、自分が必要としているものだけは把握しておく!
私たちは諸事情のもと
今の自分にとって本当に必要なものを
確認さえせず
とりあえず、取り急ぎの対応ばかりを
自身に対して行なってしまいがちです。
確かに今すぐに寝たいといっても
それが叶わないのが大人ですから
致し方ないところもあるのですが
そんなときでも、せめて
「本当は今、寝たいのだ」
ということだけでも把握しておくことは
とっても必要だと思います。
そして、今は無理だけど
後で必ず、ゆっくりベッドに入るから
もう少し我慢してねと
そんな声だけでもかけておくべしです。
そして、眠気をカフェインで
押さえこんでしまっていることも
きちんと謝っておくのです。
そうしてちゃんとからだの声を聞いて
自分の心と体の細胞と
言葉でコミュニケーションをとることは
忘れずにいたいもの。
それこそが、
自分を大切にするテクニックその1だからです。
そして、できる限り
少しずつ環境やスケジュールを見直して
心身が要望していることに
いつも応えてあげられる状態に
整えていきたいものですね。
また明日。
xxx