sugatami[1]

おしゃれは楽しいものですね。

新しい服を買えば

気持ちもウキウキ。

自分自身も

プチ・リニューアルしたかのような

気分になります。

お若いお嬢さんなら、いくら飾り立ててもOK! ですが、大人の女性は上手に「引き算」したいものです。

誰でもある時期

ほかのことは倹約しても

服飾費に一番

お金を使った経験がありますよね。

思い切りはじけたファッションで

闊歩しているお若い方たちを見ると

そんな時代が懐かしくなります。

 

頭の先からつま先まで

精一杯飾り立てているのも

微笑ましく、まぶしく感じます。

多少やり過ぎてしまっても

なんとなくフィットしてしまうのは

まさに若さの特権です。

 

ですが、大人と認識される

年代になったら

むやみに着飾ると自分の魅力が

ダウンすることを知っておきたいもの。

もう少し足したいところを

あえて「引き算」するくらいで

ちょうどよいのです。

セールスポイントを、あからさまにアピールするのはNG。「秘すれば花」とまいりましょう!

それは、ファッションの主役は

服でもアクセサリーでもなく

その服を着て立つ

自分自身だからです。

あくまでも身を包むものは

自分を引き立ててくれるもの。

つまり自分を

より素敵に見せたいのなら

服より自分自身の存在が

際立たなくてはならないからです。

 

また、自分のセールス・ポイントを

あまりあからさまに

前面に出し切らないほうが

エレガントで素敵です。

たとえば、ボリューム感ある

素敵なバストラインと

すんなり伸びた美脚が

自慢だとした場合

バストを強調するトップスに

ミニを合わせるのはトゥーマッチです。

 

世阿弥の芸論書

「風姿花伝」からの言葉に

「秘すれば花なり、

秘せずば花なるべからず」

という一節がありますが

これは秘めるからこそ花になる。

秘めねば花の価値は

失せてしまうという意味だそうです。

すべてを見せることなく

ほんの少し秘めることで

その美はより尊くなると

いったところでしょうか。

 

食べ過ぎと同じく

飾り過ぎも避けたいもの。

ちょっと気を抜き過ぎかなと

思うくらいがベストなのです。

 

また明日。