151026M_036r_TP_V1[1]誰しも、日々を

欲望とともに進んでいるものです。

欲望は、基本的には自分を高め、しあわせに導いてくれるもの。理性さえ、失わなければ。

また、食欲や睡眠欲といった

しっかりと生み出し、叶えなければ

命に関わる欲望もあります。

「欲望」と聞くと

どこか気恥かしく

時には醜ささえ覚える場合もありますが

それは勘違いといったもの。

 

自分にとって、よきものを

必要とする欲望は

自身を進化させて

大きなよろこびを与えてくれる

素晴らしいエネルギーです。

 

そしてそれには、

理性的であれば、という

但し書きがつきます。

もっともっと! の気持ちが、欲望を仇にする! あらわにせず、少しのブレーキをかけることで、幸福度は何倍にもなります。

たとえば、美食家の方が

からだをこわしてしまうのは

美味しいものへの欲望を

高め過ぎたからですし

ダイエットに走り過ぎて

体調を崩してしまうのも

痩せることへの欲望が強過ぎるため。

 

美味しいものも、ダイエットも

本来は人をしあわせに

してくれるものなのに

これに対して理性が働かなくなれば

真逆の結果がもたらされてしまいます。

 

そこで、自戒も込めて

ご提案したいのは

欲望に対して、少々の

クールな目を持ち

ほどよいブレーキをかける。

これを忘れないでいることです。

 

また、欲望をあらわにし過ぎないことは

美しくあるためにも

心がけていたいもの。

食欲、物欲などはもちろん

きれいになりたいという

「美容欲」であっても同じです。

きれいになりたい気持ちは

美には欠かせませんが

度が過ぎてしまうと

執着心といったものが

全面に出てくるために

せっかくの美もゆがんで見え

残念な結果になってしまうのです。

 

そしてまた、欲望に翻弄されて

我を忘れてしまうというのも

実はとってももったいない話です。

夢中になるのは素晴らしいのですが

そこで少し、自分を客観視できる

余裕が残っていると

熱中している対象について

はっきりと実感でき

その時間は大変に

豊かなものになるからです。

 

欲望と、自分との間に

絶妙な距離と温度を保って

コントロールする術を覚えれば

必ず欲望は

これまでにない気持ちに

出会わせてくれるはずです。

 

また明日。