TAKEBE055121858_TP_V1[1]誰しも、「信用」は

のどから手が出るほど

欲しいものだと思います。

気が合ったからといって、信用されたわけではないのです。

「自分」という人間に

信用を置いていただけたなら

公私ともに、それは満たされながら

あらゆる場面で

貢献していきたいと願えることでしょう。

 

ですが、その域に達するまでには

時間がかかるものです。

出会ってすぐに意気投合、

などということは

意外によくあることですが

気が合ったからといって

それがそのまま信頼になるとは

限りません。

いいえ、気が合うことと

信頼を置けることは別の話です。

気が合うことはいわば

お相手との関係性の

スタート地点に立っただけのこと。

ここをはき違えてしまうと

大変なことになります。

最悪の場合は、お相手に対して

とんでもない非礼を働く結果に

なってしまうこともあるからです。

信用ほど、一瞬にしてなくなるものはありません。どんなに積み上げてきたとしても、です。

気が合ったからといって

信頼されたと思うのは早合点。

おかしなポジティブシンキングです。

そしてそれはお相手の心を

軽んじる行為でもあります。

 

また、早合点する人ほど

相手へ無遠慮な行動をとるもの。

知人になるのはたやすいですが

友になるのは、結構難しいのです。

「誰とでも、すぐに友達になれる」

などと、自認している人がいますが

本当にそうならば

余程の人間的魅力を持った人か

大いなる勘違いをしている人の

いずれかでありましょう。

 

そして、恐ろしいことに

この信頼とは

どんなに積み上げてきても

一瞬の出来事で、跡形もなく

消えてしまうものでもあるのです。

 

さまざまな体験を共にし

共通の思い出を重ねて

心を通わせていく過程で

その人を大事に思うのなら

よくよく丁寧に時間を

積み上げていかねばなりません。

こと、信頼に関しては

「貯金」はできないからです。

残高も存在しません。

これだけ貯めたから

少し引き落とされても大丈夫、と

いうものではないからです。

 

ですから、もしも

その信頼を損なうようなことを

してしまったら

ゼロからやり直しです。

また再び誠意をもって

向かい合っていくだけです。

もちろん、これは

そのお相手から、もう一度

積み上げていくことを

受け入れていただけた場合に

限った話ですが。

 

また明日。