不安な気持ちにおそわれること。
誰にもあると思います。
この苦しい感情とは
できれば無縁でいたいものです。
何故なら不安は
心の活力を容赦なく奪ってしまうから。
ひとたび不安に襲われてしまえば
どんなにモチベーションが
高まっていたとしても
その情熱はたちどころに
消えてしまうからです。
ところで、当然ですが
不安というのは
未来に対して感じるものです。
そしてその根拠は
過去に起きたよくない出来事。
これを思い出して参照、
そして予想することで
また失敗してしまうのではないかと
悶々とすることになってしまうわけです。
そこでわかることがあります。
それは、不安な気持ちを抱えているとき
意識はまったく「今」には
向けられていないこと。
つまり「今」をとっても
粗末に扱ってしまっているのです。
終わってしまった過去や
まだ来てもいない未来におびえて
肝心な「今」をダメにしてしまうのは
何とももったいないことではないでしょうか。
つまり、不安に苦しんでいるとき、
確実に「今」のことは
見えなくなっているのです。
むしろ不安を感じなければならないのは
このことです。
もっと気持ちを
向けなければいけないことがあるのに
上の空になっていては
今、このときにおいて
大失敗をしでかしてしまうかも知れないのです!
そこでこんなふうな
意識の向け方を試してみてはいかがでしょう。
不安な気持ちがやってきたら、
あっ、今はもっとこの
目の前のことに集中しないといけないのだと。
そう、不安とは
「今、このとき」から
意識が薄れてしまっているという
お知らせ的な意味も持っているのです。
もとより人間は
「今」という時間の中でしか
生きることができないものです。
それなのに、その「今」に意識を向けずに
ここには存在しない
過去や未来に
思いを飛ばしてばかりいたらどうなるでしょう。
だんだん、生きている実感が
はっきり感じとれなくなってしまいます。
それがまた皮肉にも
不安に輪をかけるという結果になるのです。
まだ起きてもいない、そのことと対峙するよりも
今目の前にあるゴミを拾って捨てること。
夕食の下ごしらえをすること。
そのほうがよっぽど重要なのです。
その現実に意識を集中し
「今」を充実させて
「今」をしっかりと味わうことを
繰り返していきませんか。
「今、このとき」にしても
0.001秒後には
もう過去になってしまうのですから。
今という時間は二度と戻らない。
そんな当たり前過ぎる事実は
きっとあなたの心を
守ってくれることでしょう。
不安に心を乗っ取られてしまう時間など
無駄としか言えません。
不安は要らない感情のトップたるものです。
そんなことに心を消耗させて
大切な自分を苦しめるのは
今日からもう、やめてしまいましょう!
また明日。