基本的には、人は人とは関わり合うもの。
会話を楽しみ
そこから美味しいごはんを
分かち合うなどといった
コミュニケーションは
大事なものだと思います。
社交の場は、厳選して出かけていきたいものです。
しかし、過剰な社交というのも
いかがなものでしょう。
出かけていく場所が多いほど
日々が充実しているかのように
思ってしまいがちですが
エネルギーも時間も持て余していた
若い頃ならいざしらず
大人になった今は、むしろ
そうした場は
厳選して出かけるべしだと思います。
何故なら人生の自由時間というものは
大人になるほどに残りわずかになります。
ですから、行けば確実に
心にパワーが満たされる。
ゆかいな話でテンションが上がる。
よいエネルギーの交換ができる、などなど
しあわせな気分で帰路につける
そんな場所にだけ、出向いていきたいものです。
ひとり静かに、思いを消化する時間こそ癒しのとき。常に誰かとつながっている必要はないのです。
極端に言えば
「絶対行きたい!」
「あの人に会いたい!」
そんな「どうしても」の気持ちが高まらない限り
どこへでも顔を出す必要はないと思います。
行きたくないところに行けば
当然消耗もしますから
それは心身にとってよろしいわけがありません。
要らない社交をことわるのも
立派な美容法!
そして、心とからだのケアでもあるのです。
それよりも大事にしたいのは
ひとり口をつぐんで
静かに時間を過ごすことのほうです。
たとえばむしゃくしゃしたことや
凹んだことがあったりすれば
それを誰かに聞いてもらうと
確かに気持ちは軽くなります。
ああ、聞いてくれてありがとう!
そんな感謝の思いでいっぱいになるのは
もちろんすばらしいことですが
そこをぐっとひとりきりで
言葉に出さずに呑みこんで
自分の中で
消化が終わるのを待つ、というのも
悪くはないものです。
口をつぐめば
その発さなかったネガティブな言葉たちは
心の奥底に沈んでいって
やがては消えてしまいます。
あえて口に出さないことを選ぶと
そのネガティブな言葉は
パワーどころか
存在する意味までもなくすようなのです。
こうしてひとり静かに
決着をつけることを重ねていくと
誰かとつながることで得られる安心感など
およびもつかないほどの
心強さに包まれるものです。
言わないこと。
会わないこと。
ひとり静かに過ごすこと。
こんな、一見寂しくて
生きる力が薄まるような行動が
意外に底力となって
自分を支えてくれるのがわかると
これからの人生が
怖いもの知らずになっていくのも
ちょっとわくわくするものです。
沈黙は金というのは
まったくその通りなのです。
また明日。
xxx