「いっぱい食べて、元気を出してね」
よく聞く言葉ですね。
美味しいものをいただくことは、本当にしあわせなこと! ですが、行き過ぎてしまうとかえってストレスになるのです。
確かに食べ物というのは
明日の自分を作る大切なエネルギー源です。
また、どんな気分で、
どんな方と一緒に食べるかで
その食べ物は
メンタル面の健全さまでも
左右させてしまいます。
なので、食生活というのは
私たちの暮らしにとって
重要な項目と言えるもの。
決しておろそかにしてはいけないのです。
とは言え、それも程度の問題で
特に美食に走り過ぎるのは
かえって心にもからだにも
負担をかけてしまいます。
このところ特に思うことに
テレビをつければ
常にグルメ情報が流れているという
事実があります。
先日など、同時刻に
4つのテレビ局が揃って
美味しいものについての
特集を放送していました。
これは少々、異様な事態と
言えはしないでしょうか。
(まあ、グルメ特集は
企画が立てやすく、視聴率もとりやすいという
裏事情もあるのでしょうけれど)
私は思います。
人は、生きるために
食べるのであって
決して食べるために
生きるのではないと。
「私の生きがいは、美味しいものを食べることです」←それって、違うのではないでしょうか!?
もちろん、食べ物に無頓着で
365日、カップ麺や
コンビニのお弁当があれば
大丈夫という感覚はよろしくないと
思います。
あのような食べ物は
あくまで時間がないときの
レスキューフーズだからです。
ですが、その真逆の状態で
たとえば会話の中で
「美味しいものを食べるのが生きがいです」
そう答えるのは
少々不健全に思えてなりません。
何故なら、食というものは
私たちの歩む人生を支えてくれるもの。
生きがいであるものへと進むときの
エネルギーに他ならないので
それをそのものズバリと
生きがいと呼ぶのは
どうにも淋しいことではないでしょうか。
たとえば、無論
食をないがしろにするのは
ほめられたことではありませんが
食さえも忘れてしまうほど
とりつかれたように
没頭するものがあって
はっと気がついたら
とってもお腹が空いていた、
などというのは
手ごたえのある人生を
歩んでいく上で
とってもすてきなことだと思います。
繰り返しますが
美味しい食べ物を楽しむことは
人間のよろこびとして重要なものです。
ただ、食べることしか楽しみがないという
状況に陥っているのを感じたなら
そこは軌道修正するべきでしょう。
それは太る、痩せるなどといった
短絡的な話ではないのです。
ありがたいことにこの現代は
日本の場合、食料の心配をすることは
現段階ではありませんので
もっと心を、頭を
食以外のものへ向けていっていいことに
感謝することを忘れたくないと思います。
食べることは
それそのものが目的ではなく
あくまでも
何かを叶えるための手段なのです。
それを踏まえた上で
美味しいものを楽しんでいけたら
日々の食生活に
ゆがみはまったく
生じなくなるのではと思うのです。
また明日。
xxx