大人の女性にとって
自分の実年齢というのは
決してポジティブなイメージとともに
受け取れるものではないようですね。
もちろん年齢など単なる数字。
からだ年齢や見た目年齢は
自分で自由に創り上げていかれることが
わかっていたとしても、です。
それはやはり、お若いお嬢さんの
はじけるような輝きが
もう自身にないことの悲しみと
往々にして、日本の男性というものが
女性に対して何より若さを
求めるという傾向にもあるようですね。
それはとってもよくわかります。
さらに言えば、若さをなくすとは
それだけ死に
近づいているとも言い換えられます。
まったくもって、何という
救いのない話なのでしょう。
ですが、この、人生の残り時間が
徐々に少なくなっているという現状は
実はそれほど悪いことでもないのです。
それは、人生が有限であると
強く意識させられると
人は時間を無駄に
使いたくならなくなるからなのです。
特に、要らない悩みごととは
自然に縁が切れていくようです。
若かった頃は、誰しも悩みが多かったものですが
あれは、人生の持ち時間が
有り余っていたからなのです。
ですが、この先元気に過ごせる時間が
あとどのくらいあるかが
はっきりとわかって来ると
もう本能的に意味のないことには
時間を割きたくないと感じます。
これは、年を重ねていく上での
大きなメリットです。
要らない悩みごとはもちろん
人間関係や仕事、趣味、
そして衣食住についても
本当に自分にとって必要で
喜びをもたらしてくれるものだけと
向かい合いたくなるのは
まさに加齢からのご褒美と言えましょう。
人生の残り時間の有限さを
身を持って実感出来るのは
淋しいことではありません。
むしろ、残りの日々を
確実に充実していかれるエネルギーが
満ちていくこと。
1日1日が貴重でありがたく思える
愛おしい現象なのです。
また明日。