気分のアップダウンは
誰にでもあることです。
ただし、あまりにも
気分がふさぐばかりで
気がついたら何日間も笑っていなかった、
という場合は赤信号です。
人に会いたくなくなったり
誰ひとり自分の味方が
いないと悲しくなったり
さらに大好きだったことにも
興味を失うなど
心のほとんどがつらさ、苦しさで
占められるようになったら
とりあえず現在のメンタルが
健全でないことを認めてください。
そして、この段階で
絶対にしてはならないのは
それを自分のせいだと思うことです。
気の持ちようで何とかなると
自分を奮い立たせるのもやめてください。
こんな状態だから、
がんばらなくてはと思う
気持ちはわかりますが
それは心にもからだにも
最悪のダメージを与えます。
生活の中から、がんばるという行動を
排除してください。
仕事や学校など
休暇が取れればベストですが
それができない場合は
最低限のことだけ行なうように。
何とか元気になろうと
前向きに行動することも
禁止としましょう。
続いて行なうのは、わがままになることです。
やりたくないことはやらず
気分のままに行動するのです。
自分がやらなくてもいいことは
人にまかせます。
それによって誰かに負担がかかるかも、
と心配することもしないでください。
うつ(うつ傾向)になりやすい人は
総じて我慢強く、相手を尊重するあまり
自分をないがしろに
しがちなタイプが多いようです。
このような人は子どもの頃に
だだをこねたりしたことがなく
大人になってからも
恋人やパートナーに甘えたり
本音が言えないままだったりします。
不自然なまでに
自分の気持ちを制してしまう人なのです。
自分の気持ちは
もっと優先してかまいません。
それをとがめる人は人間ではありません。
縁を切りましょう。
また、症状がメンタル面にとどまらず
身体面にまで現れはじめたら
ためらうことなく
心療内科を受診してください。
敷居は決して高くありません。
エステに行くぐらいの
気楽さで大丈夫です。
そして担当医は、納得いくまで
オーディションさせて
いただきましょう。
少しでも違うと思ったら別のドクター、
別の病院を当たって探します。
ドクターとの相性は
治療に大きく関わってくるので
妥協しないでください。
そしてひとたび信頼できる
ドクターに出会えたら
遠慮は要りません。
何でも包み隠さず話しましょう。
どんなことを話しても
ドクターは驚きませんし
秘密も守られますから、安心してください。
話すことが苦手なら
手紙を書いて持参するのもよい方法です。
かつて私も「不安神経症」なるものに
かかったことがありましたが
早期に治療したおかげで
大事に至らずにすみました。
15人に1人がうつになる時代です。
がんばり過ぎてしまう人ほど
早期発見につとめてください。
また明日。