「もう若くないから」
ひょっとして、事あるごとに
そんな言葉を
口にしてはいないでしょうか？
大人の女性の魅力は、「若さ」より「こころよさ」がものを言う！
何故か日本人はいつまでたっても
「若い」ことに必要以上の価値を置き
「成熟する」ことに対しては
ネガティブにとらえているようです。
40代、50代で
魅力的と言われている人に関しても
実際の年齢より相当若く見えることが
絶対条件のようなのです。
しかし、いい大人のお手本が
少女めいた若々しさというのは
いかがなものでしょう。
確かに少女たちの
成長していく過程に見える
フレッシュな魅力はわかります。
ですが、女性美に欠かせない
温かみや深みはまだ発展途上です。
そうしたことを見落として
単なる若さばかりを追いかけて
年齢不詳の女性を目指すのは
どこか大事なことを忘れているような
気がしてなりません。
「生命力」こそ、大人の女性の美のベース！
知る限り、40代、50代はもちろん
60代、70代でも目を見張るほど
魅力的な人は大勢います。
あなたのそばにもきっと
いらっしゃることでしょう。
では、女性たちに共通しているものは
いったい何かと問われれば
これはもう
ずっとそばにいたくなる
雰囲気があるということに尽きます。
ルックスは当然、その所作から、
話し言葉、表現のすべてが心地よく
そのムードに心から
惹きつけられてしまうのです。
この、「人の心をつかんで離さない雰囲気」。
それはどこから生まれるのかと言えば、
脳から全身へとめぐっていく「生命力」。
これだと思います。
この生命力については
ナイチンゲールの「看護覚え書」に
「その人の内に自然の中で
与えられたものであり、
生命活動を営む根源的な力」であると
書かれています。
つまりは生命力こそが
体調も気力も
そして見た目の美しさも
最高のレベルを保つ力に違いないのです。
いつも自分を気遣い、若い人たちへの責任があることも忘れないで。
さらに生命力によって
引き出された美には、説得力があります。
たとえばきらきらと輝く瞳。
これは命をフル稼働させていることで
全身の細胞が活性化している証拠です。
なのでもう若くないから、と
少しでも思ってしまった途端に
生命力は影をひそめてしまいます。
よく言われることですが
今日が一番若い日！
だとすれば
若さに対して執着することもなくなります。
また、優美な大人の魅力は
やはり身体と精神の両方が
安定していること。
これなしには生まれないでしょう。
艶めきのある肌、
すっと伸びた背筋に
ほどよくシェイプされた足腰。
二の腕のなめらかなラインなど
10代の女性にはない色香とエレガントさは
心身の健やかさのレベルが
上がるにつれて磨かれていくように思います。
そのためには、
「今日の私は、ちゃんと元気だろうか？」
毎日、そう自分に聞く
習慣をつけることだと思います。
もしも少々、弱っているようなら
早め早めに手を打って
いつでもにこやかでいられるほどの
体調をキープすること。
やはりこれが何より大事だと思います。
こうして、自分に気遣いをすることが
生命力の確かなベースになるからです。
また、美しく、すてきな人でありたいというのは
誰もの願いでしょう。
しかし、少し視点を変えると
それは責任でもあるのではないかと思います。
若い後輩の人たちにとって
年を重ねることは希望になってほしい。
そんな気持ちも
自分磨きには欠かせないのです。
もしも自分の姿を見て
それが恐怖に思われてしまったら
申し訳が立ちません！
大人の女性だからこそ発揮できる
生命力に裏打ちされた
説得力のある、すこやかな美。
それは一生かけても
追求していきたいものです。
どの年代にも、そのシーズンにふさわしい
美しさというものは、必ずあるのですから。
また明日。
