こんな実験の話があります。
植物に向かって
「ありがとう」と伝えた場合は
ずっとみずみずしいまま育ちますが
「バカヤロウ」と言い続けると
みるみる元気をなくして
あっけなく枯れてしまうのだそうです。
植物も、人間も同じ。そのコンディションは、言葉によっても左右されるのです。
たとえば、今あなたが
すこぶる体調もメンタルの調子も
よかったとしたら
その原因のひとつに
行く先々で出会う人の発する言葉が
不思議なくらいすべてやさしくて
心地いいということは
考えられないでしょうか。
友や、仕事先の方の話し言葉はもちろん
電車の中で耳にするお喋りから
コスメカウンターのBAさんの対応まで。
また、目にとまるフェイスブックや
ブログの記事も
どれもていねいな綴り方で
すっと心の中に
入ってくるものばかりであるとか。
となると、現在の絶好調は
たくさんの方から向けられた
言葉のおかげであると言えますね。
かけられた言葉次第で
人はいかようにも変わるものなのです。
そうなれば、当然自分から発する言葉も
意識したくなりますね。
言葉を受けとる人にとって
心もからだも楽になれるような
言葉を選びたいですし
語調や語感も気をつけたくなります。
そんなふうにして会話をしていると
当然ながら、ぐっとその場が楽しく
快適になります。
心をこめて投げかけた言葉は
さらにあたたかいものとなって
返ってくるので
否が応にもハッピーになるという図式。
まったくもって、言葉には
はかり知れない力があるのです。
「不満だらけの日々」は、自分の発する言葉が創りだしていた!
思えば遠い昔の、若かりし頃。
ちょっとやさぐれた
日々を送っていたのですが
あの頃は本当に乱暴な言葉を
平気で使っていたものでした。
自分をとりまく環境が何もかも嫌で
そんな毎日に攻撃するように
出会うもののすべてに
荒い言葉を投げていたのです。
今にして思えば、そんな言葉が
「不満だらけの日々」を
作っていたのだなあと
心底痛感せざるを得ません。
穏やかでやさしい
あたたかな響きの言葉は
その通りの人や、人生を作っていく。
これはきっと、事実なのです。
そして、女性としては
当然いつもきれいでいたいものですが
もはやコスメやメイクの研究だけでは
単なる付け焼刃の
美しさしか得られないと言い切れます。
美のベースは選ぶ言葉にあるのです。
周囲の人々も、また自分もノンストレスで
ふんわりと心がほどけるような
言葉選びの達人めざして
ひたすら精進、また精進していきたい。
今、あらためてそんな気持ちでいます。
美しい言葉が満載の
句集を読むのも癒しと学びになります。
また明日。